水溶性食物繊維である「イヌリン」が6日に放送された「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で、中性脂肪値を下げる食材キクイモに豊富に含まれる成分として紹介され話題になっています。
イヌリンが中性脂肪値を下げるという事については色々と研究結果が出ていますが、まずイヌリンが脂肪自体の吸収を抑えてくれる効果と、イヌリンが腸内細菌によって分解される際に出る短鎖脂肪酸が、脂肪細胞の短鎖脂肪酸受容体を刺激して体脂肪蓄積を抑える効果の2つが確認されています。
イヌリンは番組中で紹介されたキクイモの他にもゴボウなどにも割と豊富に含まれる食物繊維で、難消化性デキストリンと同様に製造コストがあまりかからないためAmazonなどでも安価で入手可能です。
食品としての安全性も確認されており、一度に異常な量を摂らない限り危険性はないと思われてますが、じつはイヌリンには思わぬ危険性が…
それは「おなら」がたくさん出るというものです(笑)
なぜイヌリンでおならがたくさん出るのかというと、これは焼き芋でおならが出る事と同じ原因となります。
サツマイモは食物繊維が豊富なことで知られていますが、イヌリンを含め食物繊維が腸内細菌によって分解される際に前述の短鎖脂肪酸の他にも二酸化炭素やメタンなどのガスも発生します。
パン生地をイースト菌で発酵させると、イースト菌がガスを出して細かい気泡が出来てふわふわな生地になるのと一緒です。
人によって腸内細菌の構成が異なるため、全ての人に共通することではありませんがイヌリン大好物な菌が腸内に多いと、おならが止まらなくなる方もいるようです。
ちなみに善玉菌によってイヌリンなどの食物繊維が分解されると、悪臭を放つ物質が少ないため匂いがあまり無いおならが出ると言われていますが、止まらなくなるほどおならが連発するのであれば、あまり気休めにはなりませんね(笑)
食品ではなく成分を抽出した製品で摂ると、効果を期待して一度の量が多くなりがちになるためこのような危険性(?)が出てくることがあります。(おならはご愛嬌としても、繊維はたくさん摂ることで便秘などの障害も起きる危険性があるのでご注意を!)
なのでイヌリン製品でイヌリンを摂る方は、少量ずつ様子をみながら摂るのがおすすめです。