ご飯などのでんぷんを含む食品は、冷やすことでレジスタントスターチという成分が増えダイエットに良いと言われています。ですが実際の所どれくらいの時間冷やすとどれくらいの量増えるのかについては中々紹介されている事は少ないと思います。
今回はこのレジスタントスターチについて調べてしました。
レジスタントスターチとは?
レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)とは、ヒトの体内で非常に消化されにくいでんぷん類の総称で、小腸で吸収されないためエネルギーとならないほか、腸内細菌のエサになるなど食物繊維のような働きをする成分です。
日本語名の「難消化性でんぷん」と聞くと、トクホの飲料などに入れられている「難消化性デキストリン」を思い浮かべる方もいるかと思いますが、難消化性デキストリンは消化されにくいデキストリンという炭水化物の一種で、両者は似ているようで構造も性質も異なります。
実際ご飯を冷やすとどれくらい増加するの?
炊きたての白米100gには大体0.35~0.4gのレジスタントスターチが含まれていますが、冷蔵一時間で0.5g前後に増加しその後24時間まで増加して最大0.7gくらいとなるようです。
24時間以降は冷やしても増えなくなり、冷やす温度は0度に近い温度が最も良いそうです(ただし冷凍までいくと逆にレジスタントスターチはあまり増加しません)。
※参考
炊飯時の加水量および米飯の保存温度と時間の違いによるレジスタントスターチ量の変化について
もちろん米の品種などによって元からあるレジスタントスターチの量にも差がありますので、一概には言えませんが想像してたより増加するわけではないみたいで、白米好きとしては少しガッカリ…。
ですが「低糖質麺」や「食物繊維入りパスタ」などの機能性食品にレジスタントスターチが使われるようになってきたので、今後は麺類やパンなどでんぷんが多かった食品に使うという利用方法が広まって行くものと思われます。
また、レジスタントスターチを元から多く含む米の品種も開発されているみたいです。